学振内定後の手続き
先日の「学振内定後」というエントリーに結構な数のアクセスを頂いた。
でも思ってみると、アクセスしてくれた方の求めている情報とは違うのではと懸念がある。少なくとも内定直後のハッピーな時期に税制の話を聞きたい人はいないだろう。
そこで、今回のエントリーでは昨年度(2014年度)に内定を貰った時のその後の手続きをメールの履歴を見ながら遡っていこうと思う。
・内定後すぐ
しばらくの間は電子申請システムで内定情報が見れる。自分が申請した区分ごとの採用者とか応募者とかも見れる。ただし、年度末まで期間限定。
・忘れたころに
12/26に学振からメール。
「採用手続その他詳細については、平成27年1月上旬までに郵送にてお知らせします。」としていましたが、平成27年度政府予算案の編成状況等により第二次選考(面接選考)結果の開示を延期することに伴い、採用手続きに関する書類の発送を延期することといたしました。
なるほど、そんな都合もあるのかと驚いた記憶がある。
・手続き詳細
結局、詳細連絡が来たのは1/23。「学振のしおり」*1と手続き書類を発送したとのこと。「採用後の連絡先住所等」「研究奨励金の振込銀行」の情報は電子媒体(採用手続申請システム)で登録する。締切は3/20。
・学内事務から連絡(1/27)
上の書類の書式について連絡。承諾書の「研究機関長」の欄は、受入れ機関である大学長の記入・押印が必要とのこと。本部で処理するので云々。
・特別研究員奨励費(科研費)の申請通知(2/2)
科研費申請のやり方・学内締切が通知。書く内容は薄い。単年度ごとの予算を組み立てたり、申請書の内容をA4用紙1枚にまとめなおしたりする。実験系なら単年度100万円まで、特別枠で150万円まで申請できる。実際には8~6掛けの金額が予算としてつく。特別枠申請して不利になることは一切ないので、よほどの事情がない限りしておいて損はない。ただし、特別枠で採用されるには予算が必要な理由が十分に記述できてないとダメ。さらに体感で言えば、申請書の内容からブレないほうが良い。
・科研費交付内定(4/30)
この時点で自分の3年間の予算がわかる。簡単な書類を二枚ほど事務に提出。承諾書とか宣誓書のたぐいだったと記憶している。
・特別研究員採用通知がくる(5/11)
いまさら感が半端ない上に、紙切れ一枚。
・科研費交付決定通知がくる(7/6)
これ以降、科研費での買い物が自由にできる。大学で前払い・立て替えを対応してくれるところもあるらしい。詳しくは所属事務へ。
・源泉徴収調整(6/3)
採用直前の1-3月に給与所得の源泉徴収があった人を対象に調整書類の提出案内。普通は関係ない。締切は6/26。
細かい書類云々の時期は正直言ってどうでもいいが、科研費が使えるようになる時期が遅いのに注意。2年目からは年度変わってすぐに使えるが、1年目は6月下旬から7月上旬までは使えない。
春先に装置導入や学会・出張を予定されてる方は注意してください。
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*1:遵守事項および諸手続の手引きのこと