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読みにくい文章類型

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インターンシップ、就職活動のES(1)で書いたように、ひとまとまりの文章を書く時にはある程度、読者フレンドリーな書き方が必要になってくる。
本稿では、その基本となる考え方をいくつか記しておこうと思う。


と、その前に

読みにくい文章とはどのようなものだろうか?
私の知る限りの類型を挙げてみよう。

1.とにかく長い。
書きたいことや伝えたいことが山ほどあり、一文ではどうにも収まりがつかず、あれやこれやと加筆するうちに、どんどん文章が長くなってしまうパターン。


2.漢字が適切に使えてない。
常用漢字くらいは漢字で書こう。極端に平仮名や片仮名が多いと意味を読み取るのに必要以上に労力がかかる。


3.むしろ漢字が多すぎる。
紙とペンで文章を書く場合には見られないが、スマフォやパソコンの予測変換・変換機能によって発生する事態。自分が普段書かない漢字はよほどの理由がない限り、平仮名で書いてあるほうが読みやすい。


4.言葉遣いが安定しない。
同じ事柄を指す言葉を複数使ったり、必要以上の言い換えを多用するパターン。君は小説でも書いてるつもりか。



ここまでは意識の問題で、多少なりとも気を使って書いている人はクリアしている。
問題は次からのパターン。大抵の場合、書いた本人はうまく書けたつもり、あるいは問題が生じていることに気づいていない。



5.一つの言葉が複数の意味で解釈できる。
いわゆるダブルミーニングというもの。読み手の解釈次第で異なった捉え方ができる文章は論理的とは言えない。これも小説によるあるパターンだが、ESなどにはふさわしくない。


6.一文に複数の命題がある。
絶対にダメだというわけではないが、避けたほうがいい。構成が複雑になるほど読み手の負担は増す。AはBで、CはA、BがCならばA.B,Cは同一。ほらややこしいでしょ。


7.段落の途中で主題が変わる/主題が変わらないのに段落が変わる
段落って何なのかよく考えよう。


8.突然新しい概念や言葉が登場する。
新しい登場人物や必殺技が映えるのは小説や漫画だけ。作文をするときは新しい言葉はキチンと説明を加えなければならない。


9.論理破綻。
AならばB、CならばDである。従ってAはDである。
ほら、意味がわからない。


10.遠隔修飾
これは少し説明が難しい。適当な例文があったら後日紹介します。


まずは自分の書いた文章がこれらの類型に当てはまってないかチェックしてもらいたい。
自分としてはクリアしているつもりならば、一日後にもう一度読もう。おかしな点がちらほら見つかるはずだ。
自己チェックを2回クリアしたら、今度は誰か他の人に読んでもらうのがいいだろう。
通常ならラボやサークルの先輩であったり、同期であったりする。もちろん、校正セミナーなどを利用しても構わない。

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