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インターンシップ、就職活動のES(2)[長所、短所]

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(1)の投稿から結構な時間が空いてしまいましたが、ESに関するエントリーの第二弾です。
過去記事の「アウトラインを書こう」「読ませる文章」「読みにくい文章類型」を読んでもらってからの方が、本エントリーの内容がわかりやすいかと思います。

mitsukix.hateblo.jp
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本稿では、個別の設問毎にだいたいの指針を示していきたいと思います。
ただし、私は採用担当者ではありませんので、記事の内容は個人的な見解であることを明記しておきます。
内容に関しての文責は負いますが、記事通りに書いたESで不利益を被っても責任は負いかねます。



記述欄「長所」に関して

ほとんどのESで記述欄が設けられている「長所」と「短所」に関する質問ですが、まずは長所の方から具体的な書き方を示します。
とは言っても、やはり基本は「読ませる文書」で書いた通り、読み手が知りたがっている情報を書くことです。
では、採用担当者(企業)側は、「長所」欄から何を知りたがっているのでしょうか?


私は、企業が求めている情報は以下の3つだと感じています。
1. 自己分析が確実に行われているか?
2. 応募者の長所が採用企業でうまく機能するか?
3. 自分の能力についてどれだけの自信を持っているか?


まず、1. です。
私の周りには「自己分析不要論」なんてのを唱えている人もいますが、私は自己分析は大切だと思います。
というのも、社会集団の中で利益をあげようと思ったときに、自分がどのような人材で何ができ、何ができないのかを把握していないと話にならないからです。
全ての人がオールマイティであることも、英語が話せることも、何か公的な資格を持っていることも、利益をあげるための必須事項ではありません。
企業という集団の中で、個々人ができることをし、連携していくことではじめて利益を上げることができます。「コミュニケーション能力が重要」と言われる背景には、こういった事情があります。スタープレイヤーが一人で動くよりも、凡人十人がうまく連携して動いた方が儲かるのです。他人と連携をとるためにはメンバー一人一人が、自分が他人よりもできること、他人に任せるべきことを区別できなければなりません。
そういった背景を踏まえた上で、あなたは自分の長所を捉えられているでしょうか?


つづいて 2.
たとえ1.が完璧に書けていたとしても、応募者のキャラクターと企業の方針が異なれば、採用されることはありません。
これが問題になる場合、自分の個性を潰してでもその会社で働けるので無いなら応募は見送るべきです。採用されたとしても、経営方針や職場の雰囲気と自分の気持ちのすれ違いに苦しむことになります。
この点に関して、企業側から明確なポイントが示されることはありませんので、業界研究などが必要になります。説明会や見学会で社風や雰囲気を確かめておきましょう。社訓や役員メッセージといった形で概形がつかめることもあります。
ESをとにかくたくさん提出するのではなく、自分の性質にあった企業のみに絞ってエントリーした方が自分にとっても、企業にとってもエコです。


最後に3.
これはなかなか難しい点です。私自身もまだはっきりとした答えを持っていません。
確実に言えることは、あまりに自信がありすぎる人も、自信がなさすぎる人も集団の中では使いにくいということです。強すぎる自意識は他人との軋轢を生みますし、確固たる自分がない人はストレス耐性が低いのではと疑われます。いずれも、リスクヘッジという点で選考から除外されやすく、書類落ちになる可能性が高くなります。


記述欄「短所」に関して

「短所」の記述欄については、基本的に「長所」と同じことを見ていると思います。よって、チェックポイントは以下の3点。


1. 自己分析が確実に行われているか?
2. 応募者の短所が採用企業でフォローしきれる範囲か?
3. 自分の能力についてどれだけの自信を持っているか?



1. と 3. は「長所」欄と同じです。二つの箇所の記述から総合的に判断しているとみていいでしょう。そこに大きな食い違いがあるときは虚言癖や他人のESの模写などが疑われるので、やはり選考からは除外されやすくなります。


2. について
長所が社内で活用されるとかというのと同じ視座から、個々人の短所がチームでフォローできるかが問題になります。個人に大きな欠点があったとしても全体として問題にならなければ良いという考えです。逆に言えば、たとえ小さな欠点だとしても、それがフォローできず問題になってしまう場合は足きりポイントになってしまいます。極端な例を挙げるなら、航空機パイロットの視力などがこの欠点にあたります。

最後に


長所・短所の記述ポイントについて記しました。
もちろん、記述枠の大きさや文字数の制限によって企業側が求める回答は変わってくるとは思いますが、大筋としてはこんなところなのではないでしょうか。

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